こんにちは!CATER(ケイト)です。
今回は、ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス著「ユーモアは最強の武器である」から学んだことを紹介していきます。
ユーモアってどうやれば良いのかわからないよ
ユーモアはどんな役に立つの?
ふざけているみたいで良くないんじゃないかな?
自分の力量とか、その時の雰囲気とか、ユーモアを表現するのはなかなか難しいですよね
仕事をしている時は、やはり真面目にやるのが美徳とされている気がします。
もちろん、ふざけて蔑ろにして仕事をするのは論外です。
しかし、ほんの少しでも気を抜いて笑える瞬間というのは、むしろあった方が良いのではないでしょうか。
メリハリがつくというか、ちょうど良いスパイスのようで、活き活きと仕事ができる気がします。
本書は、笑い、ユーモアについて、どういう時に笑いが起こるのか、何を考えるべきなのかを感覚的ではなく言語化して教えてくれます。
今までなんとなく見ていたお笑いも、「だから面白いのか」とか「こんなこと考えていたのか」と、新しい見方でより一層楽しめるようになるかもしれません。
「ここはこうした方が面白かったんじゃないかな」などという考え方までできてしまうかも。
そして、いざ自分でもユーモアを実践したくなるはずです。
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それでは本題に入ります!
ユーモアの上手な表現の仕方
”ユーモアを表現する”というのは、ハードルが高いように見えます。
大多数の人にとって、テレビで芸能人が披露しているような真似ができるとは思えないでしょう。
むしろ「芸能人なんて目じゃないぜ」なんて言っちゃう人ほどつまらない気がします。(笑
芸能人はプロであり、それで稼いでいるので面白いのは当然です。
面白くなければ食べていけませんから。
ですが、我々にも”お笑い”は十分にできます。
それは例えるなら、スポーツと運動と、ストレッチの違いのようなもの。
「スポーツ」は大抵、用意されたコートや施設があり、何人かで予定を組んで決める必要があるものです。
しかし「運動」であれば、一人でも少人数でも、ちょっとしたスペースで、小一時間もあれば気楽に行うことができます。
そして「ストレッチ」程度であれば、家事の合間のちょっとした動作だけでも十分です。
それだけでも十分健康に良いですから。
芸能人によるお笑いが「スポーツ」であるなら、我々は「運動」や「ストレッチ」で十分なのです。
お笑いも、難しいものと考えず、肩に力を入れ過ぎず、日常の合間のちょっとした機会に取り入れるくらいの感覚で楽しめば良いのです。
では、どのようにユーモアを表現すれば良いのか。
大事なのは、面白いことを言おうとすることよりもずっと、「適切であること」の方が大事なのです。
例えば、どこで会社の他の人に聞かれるかもわからない場所で上司の愚痴を言われても、聞いている方は気が気でなりません。
半年前のミスならもう笑い話かもしれませんが、昨日の今日でミスを笑い話のように話されたら常識を疑ってしまいます。
表現するユーモアがその場、その時期に適していて、「健全である」からこそ、安心して受け入れられることができます。
ユーモアとは、あえて尖ったことを言う必要はありません。
気楽な運動のようにリラックスした状態で、空気を読んだ適切な表現であるからこそ、日常にユーモアを効果的に交えることができるのです。
ユーモアが持つ力
本書の中で、印象的なエピソードがあったので紹介します。
1992年、アメリカのある航空会社2社の間で、使用したスローガンが重複するという出来事がありました。
当然、一方が先に考え出していたものなので、被害を受けた社内では不満が募り、「訴訟を起こすべきだ」という雰囲気まであったそうです。
しかしその会社CEOは法的手段に出て訴えることに気が進まず、そこで提案したのはなんと相手会社のCEOに対し「腕相撲で決着をつけよう」というものでした。
提案から本番までの期間、CEOがトレーニングする姿が動画にされるなど、社員は楽しんだと言います。
気づけばこの出来事は一大イベントとなり、大観衆の前で試合が行われることとなりました。
そして、結果はどうあれ、試合後のお互いの会社の営業成績は共に向上。
双方にとって効果的なプロモーションとなり、WIN-WINの幕引きとなったのです。
もしも裁判沙汰になっていたとしたら、互いにいがみ合い、多額の費用と時間を浪費し、その分余計な損失が生まれていたでしょう。
2社間の問題を、腕相撲で解決しようという、面白いアイデア。
我々もこのエピソードから学べるものがあるはずです。
対立とは普通、決裂や、妥協や、償いなど、ネガティブな終わり方をするのが普通かと思います。
しかしそこで、”適切な”ユーモアを交えることで、もしかしたら互いに幸せな終わり方ができるかもしれないと、一考してみることはできるのです。
腹が立ったから感情のままに即「謝罪だ!」「訴訟だ!」とする前に、ちょっとした遊び心を思い出すことができれば、全く違う結末に辿り着けるのかもしれません。
ユーモアと頭の良さ
ではここで、そもそもなぜ”笑い”が起きるのか、そのメカニズムを説明します。
日常のことでも、テレビでも、どういった場面が面白いのか。
それは、「予想の外にあるから」面白いのです。
”フリ”と”オチ”について考えてみてください。
”フリ”でなんらかの情報が与えられる。
その情報から通常連想されることは、聞いている人に大体共通してパッと浮かびます。
しかし、”オチ”でその予想の外に行く。
「なるほど、その”フリ”と確かに関連しているけれど、思いつかなかった!」というギャップが面白さになるのです。
誰しも思いつくような当たり前のことを言っても面白くないのは当然ですよね。
何を言うか。どんな動作をするか。瞬発力よく行くか、はたまた敢えてずらすかというタイミングは。
それらをセンスで即判断し、いわゆる適切な”間”で発信するからこそ笑いが生まれるのですね。
そして、そこから言えるもう一つ大事なことは、「ユーモアが上手な人は頭が良い」ということ。
というのも、今申し上げたように、笑いとは予想とずれているからこそ起きます。
ということは、相手を笑わせることができるというのは、相手の予想の一歩先を考えることができるということなのです。
「今相手にこの情報が渡った。相手はこう考えているだろう。でもここまでは思いつかないんじゃないかな。」と頭を回すことができる。
楽しい雰囲気というのは、もちろん”適切な”状況において誰にでも心地良いものだから、その雰囲気を意図的に作り出せるのだとしたらそれは頭が良くなければできません。
常に仏頂面のリーダーよりも適度なユーモアを扱えるリーダーの方が好まれるのは、単に親しみやすいということに加え、その頭の良さを評価しているからなのかもしれません。
最後に、とても重要なことを気付かせてくれた一言を紹介して終わりとします。
「どれくらい頭がいいかは、その人がどんなことで笑うかを見ればわかる」(p.73)
ユーモアは最強の武器である|ジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス
まとめ
1|ユーモアの上手な表現の仕方
→ ”ストレッチ”のように気軽にやってみる。「面白いことを言う」よりも「その場に適切なことを言う」方が重要。
2|ユーモアが持つ力
→ LOSE-LOSEをWin-Winにひっくり返す可能性を持つ。対立の前にユーモアで解決できないかを探ってみる。
3|ユーモアと頭の良さ
→ 面白さとは相手の予想の先をいくことで生まれる。適切なユーモアを扱えるというのはすなわち頭の良さである。
以上でジェニファー・アーカー、ナオミ・バグドナス著「ユーモアは最強の武器である」の紹介を終わります。
いかがでしたでしょうか。
少し具体的な単語が出てくるので本文中では省いてしまいましたが、笑うことは健康に良い、という面もあります。
ドーパミン、エンドルフィンなどの幸福ホルモンの分泌や抗ストレス作用など。
無表情の人よりも楽しそうにしている人の方が健康で長生きそうなのは、データを見なくともわかりますよね。
皆さんもぜひ、日常生活に効果的にユーモアを取り入れてみてください!
まあ、言葉で言うのは簡単で実際やってみたらスベってしまうことも多々あるでしょうが。
失敗しながら学んでいきましょう。
私も赤っ恥かきながら学んでいきます。
今回紹介した内容は書籍のほんの一部に過ぎず、まだまだ沢山の知識、知恵、アドバイスなどが掲載されていますので、是非実際手に取って読んでいただきたいと思います。
もしかしたら、あなたの悩みをダイレクトに解決する何かと出会えるかもしれません。
SS(書籍最高)!
それではまた。
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