こんにちは!CATER(ケイト)です。
今回は、前田裕二著「メモの魔力」から学んだことを紹介していきます。
メモって忘れものをしないためだけにするものじゃないの?
メモを取るときに大切なことは?
ただの沢山書くゲームで終わらせないためには?
私もこの本を読むまでは「たかがメモ」程度に思っていましたが、読んでからは「メモしなきゃ!」という考えに変わりました!
著者は自他共に認める「メモ魔」で、知人との会食中にも気になった事があると一言断りを入れてメモを取り出すほどだと言います。
むしろメモを手にしていないと「メモ取らなくていいんですか?」とツッコまれるほどだそう。
そんな著者紹介では、「SHOWROOM株式会社代表取締役社長」という肩書き。
世間の流れを読み取る、俯瞰した視点はどのようにして醸成されたのか。
そのために著者が必要だと声高に主張するのは、大金を積まねば手に入らないアイテムでも、一流だけが参加できるセミナーでもありません。
誰もが手にすることのできる「メモとペン」、それと「やる気」さえあれば、人生に魔力とも呼べるような不思議な力を取り入れることができるのです。
読後には私と同じく、お気に入りのメモとペンを選びに行きたくてたまらなくなるでしょう。
そんな書籍「メモの魔力」の魅力を少し紹介させていただきます。
- 本ブログでは、私が実際に読んだ書籍から「勉強になった!」「気持ちが軽くなった!」などの学びや感動を紹介しています。
- 普段読書をしない方にも書籍の魅力が伝わるようなブログ運営を目指しています。
- 願わくば、本ブログで紹介した書籍に興味を持ち、好きになっていただけると嬉しいです。
- よろしければ感想など、コメント欄にコメントをお願いします。
それでは本題に入ります!
メモって忘れものをしないためだけにするものじゃないの?
そもそも、大多数の方にとっての「メモ」とは
・ 仕事で指示されたことを忘れないため、書いて後で見返すためのもの
・ 買い物で買い忘れがないように書き出しておくもの
くらいのものであり、「他にどんな用途が?」と思われると思います。
もちろんそれらも正しい使い方です。
しかし、メモにはそれ以上に計り知れない力があるのです。
例えば、街中を歩く時。
周囲には数多の情報があるにもかかわらず、特に興味関心がなければそのまま素通りしてしまいます。
しかしそこでメモを取り出し、少しでも何か書き出してみようとするだけで、世界は変わって見えてくるのです。
・最近は色々な広告にこのアイドルが起用されているのを見るな。
・何故ウーバーイーツがここまで広まったんだろう。
・電信柱を地中に埋めるというニュースがあったけれど、そもそもどんなメリットがあるんだろう。
なんでも良いのです。
これら、「ふと湧いた考え・思い・疑問」などを書き出すだけで、身の回りには様々な情報が溢れていると気付くことができます。
メモを取るメリットの1つはここにあり、「情報に対するアンテナが高くなる」こと。
「メモを取るぞ!」という姿勢から、身の回りのことに関心が向くようになり、今まで気付かなかったことにまで目が届くようになります。
そしてもう1つは、「言語化能力が磨かれる」こと。
メモに書き出す、ということは、曖昧な「ヤバかった」「エモかった」では意味がありません。
何が、どのように、どうだったのか。
それについて自分は何を思い、そして自らの人生にどう応用することができるのか。
目・耳から入った事実や情報を文字として書き出し、そこから今まで培った表現を総動員して残すことができるのがメモなのです。
それを普段から習慣とし練習することで、いざ自身の意見を求められた時、自らの言葉で語ることができます。
他にも、他人との会話の中でメモを活用すれば、今何について議論し、どこまで進んだかなど「話を構造化し、視覚的に確認できる」ようになるので、迷子になりにくく、効率的で建設的な話し合いをする一助になります。
また、もし自分が話し始めたことに対して相手がメモを取り出したら、良い気分がすると思いませんか。
「私の話をしっかり聞いてくれているな」「大事だと思ってくれているのだな」と思うはずです。
「メモを取る姿勢そのものがプラス」になるのです。
そして、超重要要素である「機会損失のリスクを減らす」というもの。
「いいな」と思ったことでも、書き出しておかなければせっかく浮かんだアイデアも記憶の彼方に消し飛んでしまいます。
また、1年前になんとなく取っておいたメモが、今になってとんでもないアイデアだったとわかるかもしれません。
些細なことでもメモをとって残しておくことは、自分の人生のブレイクスルーをみすみす逃す危険を回避することにも繋がるのです。
今挙げた以外にもまだ、メモのメリットはたくさんあります。
備忘録だけに留まらない、「メモ」が持つ偉大な側面が伝わりましたでしょうか。
メモを取るときに大切なことは?
実践的なメモの取り方については是非書籍を読んでいただくとして、結局最終的に大事になってくるのは、取ったメモが「自分の人生にどう活かすことができるか」の一点に尽きます。
同じ情報に触れたとしても、人によってその情報が持つ意味は千差万別となります。
十分に活かすために必要なキーワードは、「抽象化」。
ただメモを取って情報を沢山知っていたとしても、それで終わってしまえばただの情報収集好きです。
自身の琴線に触れたある具体的事象を抽象化して「本質」を抜き取り、それを自分の人生に落とし込んで活用する。
別の知識と結びつけて覚えておく。ビジネスモデルの候補として残す。自分だったらどうしたかを考える。などなど。
そこまでできて初めて、メモを「忘れ物・事防止用の紙切れ」から「人生をプラスに導く心強いアイテム」へと進化させることができるのです。
よって、「メモを取ることで自分の人生にどう活かすことができるか」というそもそもの心構えは大前提のものとなります。
では、どれほどのメモを取れば良いのか。
著者は以下のように書いています。
では、メモは果たして、どれくらいとればいいのか。結論から感覚値で述べると、 「すごくたくさん」です。その「たくさん」のレベル感を具体的に提示するならば、極端ですが、最初は「聞いたことをすべて書きとる」という勢いでやったほうがいいと思っています。(中略)量が質を生むというのは、いつの時代も、どのジャンルにおいても、大体の場合において誰も覆すことのできない真理です。
メモの魔力(p.29-30)|前田裕二
結構ハードルが高いですよね^^;
「このくらいの熱量を持って取り組みましょう!」ということなのでしょう。
最初から無理してしまっては息切れしてしまうと思うので、今までメモを持ち歩くこともなかったのなら、先ずはメモを常に携帯し、メモを取ることが当たり前の習慣になることを目指しましょう。
私も少しずつですが、書く量が増やせるよう、引き続き頑張っていきます。
ただの沢山書くゲームで終わらせないためには?
ここまで読んでいただいて、「早速メモとペンを手に取って書きまくるぞ!」と逸る気持ちになる方もいるかと思いますが、最後に、メモの本当の力を引き出すための重要なことをお伝えします。
いざ外へ出掛け、知らないこと、疑問に思ったこと、感想などをひたすらに書き出すとします。
「こんなに書けた!」「こんなことを感じた!」と、気持ちの良い達成感があるかと思います。
しかし、それで終わってしまうのです。
ただの趣味として、身の回りの新らしく気付いたことを書き出し、感想を残すだけになってしまいます。
それはそれで楽しいのでしょうが、メモの力を最大限に引き出すには、気持ちの良いことだけをしていては足りません。
いかなる分野にも共通して言えることですが、イライラして、もどかしい思いをして、冷や汗をかいて向き合うことで、ようやく本領が発揮されるのです。
爆発力を生むための重要なファクターは、「解くべき課題、切羽詰まった問題意識が明確である」こと。
例えば、そうですね、嫌な例えになってしまいますが、「今日から先3年以内に無名の状態で本を出版し、5万部売れなければ家族が全員○される」というルールが課されたとします。
きっと死に物狂いで、ベストセラーを調査し、マーケティングを分析し、有識者が語るエッセンスを吸収しようとするでしょう。
ひょっとしたら、今まで誰も思いつかなかった全く新しい方法を思いつくかもしれません。
ここが、趣味を越えるための一線です。
上記は極端ですが、他にも「副業収入が1年で○万円達成したらハワイに行くぞ!」とか、「1か月でSNSにあげた動画の総再生回数が○万回に行かなかったら1か月お酒は禁止!」などでも良いと思います。
もしも今現在、どうしてもクリアしたい、あるいはしなければならない課題があるという方は、ある意味幸運なのかもしれません。
ただ手放しで努力するよりは、そこにメモを取り入れて整理できた方が成功できる可能性も高まるでしょう。
「特段何もない」という方も、もしメモを習慣とするのなら、何か越えるべき壁を設定した方が本腰が入ります。
要は、「メモを取ること自体を目的とせず、あくまで手段である」であると肝に銘じる。
著者は文中で、「夢に日付をつける」ことの効力の絶大さも謳っています。
期限を設けて取り組めば、無期限でやるよりかは、断然身も入るものです。
冒頭にも書きましたが、メモというのは大多数の人にとってただの備忘録です。
それが、メモを手に外へ出て、何か少しでも書き出そうとすれば、今まで気付かなかった景色を見せてくれる存在になります。
そこからさらに突き詰めて、自身の目標達成のために必死で情報を選別して書き出し、洗練させ、昇華させることができれば、「メモは人生を大きく変える最強のアイテム」になるのです。
人によってメモは、無力にも、無限大にもなる。
そこに、著者が「魔力」と題した所以があるのです。
まとめ
1|メモって忘れものをしないためだけにするものじゃないの?
→ 情報収集のアンテナ、言語化の練習、話し合いにおける優秀ツール、チャンスを逃さないための網など、他にも様々なメリットがあるとても心強いアイテム!
2|メモを取るときに大切なことは?
→ 取るメモが「最終的に自分の人生にどう活かすことができるか」が大切。また、書く量についてはとにかく沢山。先ずは携帯して少しでも書くところから始める。
3|ただの沢山書くゲームで終わらせないためには?
→ 書き始める前に、自分の「解くべき課題・問題意識」を明確にし、目標・ゴールを定める。その際、時間制限を設けることでより強い危機意識が持てる。
以上で前田裕也著「メモの魔力」の紹介を終わります。
いかがでしたでしょうか。
私はこの本を読んでからというもの、外出にはメモを持ち歩くようになりました。
ふと気付いたこと、なんとなく引っかかったこと、今は関係ないかもしれないけれど将来何らかの形で役立つかもしれないことなどを書き出すようにしています。
それと、最近あることに気付きました。
それは、「メモを取るなら個人行動している方がやりやすい」というもの。
これは性格にもよるでしょうが、「他人のことを気にせずマイペースでメモできる」かどうかが、個人的には非常に大事なことだと気付きました。
具体的に、以前私は友人と数か所の神社をまわる小旅行をしたのですが、当然進むペースを合わせねばなりませんでした。
途中でメモを取ることも憚られ、結局ただ「楽しかった」「綺麗だった」くらいの感想しか残らず。
しかし、ふとできた一人行動でふらっと説明書きを見に行った時、そこでようやく初めて知ったこと、わからないこと、浮かんだ感想などを、誰のことを気にすることなく黙々とメモする事ができました。
私は他人の時間を気にしてしまうので、この発見はとても大きかったです。
今後はなるべく、誰かと出かけた際も個人行動の時間を作るなどの工夫をしていこうと思いました。
あまりに「一人にさせてくれ」なんて頼んでたら申し訳ないのでほどほどにはしますが(^^;;
今回紹介した内容は書籍のほんの一部に過ぎず、まだまだ沢山の知識、知恵、アドバイスなどが掲載されていますので、是非実際手に取って読んでいただきたいと思います。
巻末にはなんと「自分を知るための自己分析1000問」が載っていますので、「人生相談」として手にするのもよろしいかと思います。
もしかしたら、あなたの悩みをダイレクトに解決する何かと出会えるかもしれません。
SS(書籍最高)!
それではまた。
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